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個人開発 · Mobile Application · 2026.08.30 更新

Nommy:自分の外食記録を、次の店との出会いにつなげるiOSアプリ

他人には公開しない外食記録を蓄積し、自分の好みに合う理由が分かる店舗提案につなげるiOSアプリ「Nommy」。

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Nommy:自分の外食記録を、次の店との出会いにつなげるiOSアプリ

店を探すときには、他の人が書いたレビューを参考にしたい。一方で、自分の体験を不特定多数へ公開することには抵抗がある。SNSへ投稿しても、どれだけの人に届くかは発信者によって大きく変わります。店の魅力だけでなく、誰がどれだけ発信したかによって、知られる機会にも差が生まれます。

Nommyは、外食の体験を非公開で記録し、利用者の評価の蓄積から、自分に合いそうな店を見つけるiOSアプリです。自分の評価を他人へ見せることを前提にせず、発信者の知名度にも左右されない店との出会いを目指しています。

出発点:参考にしたいが、自分で公開するのはためらう

Nommyの制作は、「他人のレビューは参考にしたいが、自分でレビューを書くことには抵抗がある」「自分のデータをもとに、おすすめの店を探したい」という二つの思いから始まりました。

公開されることを意識すると、感想を率直に書きにくくなります。投稿するほどではないと感じて、訪問日や注文したもの、その日の印象を残さないこともあります。しかし、そうした情報こそ、自分の好みを知り、次の店を選ぶための手がかりになります。

もう一つ感じていたのは、まだ知られていない店ほど投稿が集まりにくく、投稿が少ないために、さらに見つけてもらいにくくなるという循環です。SNSでは、同じ店を紹介しても、発信者の影響力によって反応は変わります。店との出会いまで、発信の上手さやフォロワー数だけで決まってほしくありません。

そこで、個人の記録は本人だけが見られるものとして扱いながら、その評価を新しい店との出会いに生かせる形を考えました。人に見せる投稿を書いた人だけでなく、自分のために率直な記録を残した人の評価も、店を見つける手がかりになります。

非公開の記録を、次の店との出会いにつなげる

Nommyでは、訪れた店とその日の評価を非公開で蓄積します。記録が増えると、自分がどのような店を好むのかを読み取る手がかりが増えます。個々の記録を投稿として公開するのではなく、蓄積された評価の傾向と店舗情報を組み合わせ、その人に合う候補と理由を提示します。

flowchart LR
  A[外食した体験] --> B[訪問日と印象を<br/>非公開で記録]
  B --> C[自分の好みを示す<br/>データが蓄積]
  D[公開されない<br/>利用者の評価] --> E[評価の傾向を活用]
  C --> F[自分に合う理由が<br/>分かる店舗提案]
  E --> F
  F --> G[新しい店との出会い]

ここで基準になるのは、誰の投稿が多く見られたかではなく、自分との相性です。おすすめをブラックボックスにしないことも、Nommyで大切にしている方針です。単に順位を表示するのではなく、自分のどの傾向と合っているのかを伝え、行ってみたいかを判断できる形にします。

記録を続けるために、入力を必須にしすぎない

おすすめの根拠を増やすには、外食のたびに無理なく記録できることが前提になります。しかし、味や雰囲気などを毎回5段階で評価するのは、店を出た直後に残す記録としては重すぎます。

そこで最初の記録は、訪問日と、気軽に付けられる「いいね・イマイチ」の二値評価を中心にしました。二値評価を付けず、訪問日だけで残すこともできます。まず基本の記録を保存し、より詳しく残したいときだけ、味・雰囲気・価格満足度・接客・清潔感の5項目をそれぞれ5段階で追加します。

コメントや注文メモも必要なときだけ加えられます。同じ店を何度訪れても、その日ごとに記録し、印象の変化を残せます。普段は二値評価まで、詳しく残したい日は5段階評価も付ける。この二段階なら、記録を続けながら、おすすめに使う情報も少しずつ増やせます。

共有する店舗情報と、共有しない個人記録を分ける

個人の評価を非公開にする一方で、店名・住所・料理分類・営業時間などの店舗情報は、利用者が共同で追加・更新できます。最初に用意したデータだけでは、地域の店をすべて載せ、日々の変化まで追い続けるのは難しいためです。

店舗情報の変更は履歴として残し、利用者が内容の妥当性を確認できるようにしています。運用者が問題のある編集を制限できる余地を用意しつつ、通常の更新は承認待ちにしません。閉店や誤登録も状態の変更として扱い、過去の訪問記録を失わせない設計です。

一方、訪問日、評価、コメント、注文メモ、「行きたい」「非表示」の状態は本人だけのデータです。おすすめに使う場合も、記録そのものを他の利用者や店舗運営者へ見せることはありません。

知っている店で、発見の機会を埋めない

地図やグルメサービスで店を探すと、すでに知っている店が何度も候補に並ぶことがあります。それらのサービスは幅広い場所を探したり、人気店を比較したりするには便利ですが、未知の店と出会うことだけを目的に作られているわけではありません。

Nommyでは、訪問済みの店に加え、知っているので候補に出す必要がない店も、自分の検索やおすすめから非表示にできます。非表示は店への低い評価ではありません。自分の発見の余白を広げるための、本人だけに反映される整理です。

店名や住所、地域、料理分類、タグ、キーワードから探し、気になる店は「行きたい」として残せます。おすすめで知った店もその場で決める必要はなく、あとから比較し、訪れた後は新しい記録へつなげます。

自分のために残し、共有したいときだけ外へつなぐ

個人記録を非公開にすることと、気に入った店を応援したいことは両立できます。Nommyでは、訪問日・コメント・注文メモをもとに、外部口コミ用の下書きを端末内で作れます。

下書きは利用者が編集・コピーし、Google Mapsなどの登録済み店舗ページを開いて使います。Nommyが本文や星評価を自動入力・自動投稿することはありません。共有するかどうか、何を書くか、どの評価を付けるかは、最後まで利用者が決めます。

今後は、蓄積した記録を自分で振り返るためのサマリーも作れるようにする予定です。普段の記録と店探しはNommyで、広く伝えたい体験は既存の地図・グルメサービスで。それぞれの得意な役割をつなぐサービスにしたいと考えています。

現在の実装範囲と公開まで

現在は、AppleまたはGoogleでのログイン、非公開の訪問記録、店舗情報の追加・編集と履歴、条件検索、「行きたい」「非表示」、外部口コミ用下書きの作成・編集・コピーまでを実装しています。蓄積された評価から、その人に合う理由を説明する店舗提案は現在実装を進めています。記録を振り返るサマリーも、今後追加する予定です。

初期の検証地域は宮崎市・高千穂町です。旅行や出張で訪れた人がその場の体験を残し、帰宅後は普段の店選びにも使い続けられるかを確かめます。レコメンドを含む一連の体験を整えたうえで公開する予定です。

Nommyが目指しているのは、公開レビューの数を増やすことではありません。他人に見せなくても残せる自分のデータを、自分らしい次の店との出会いに使えるようにすることです。